検査方法
検査法としては、
①血液検査(ヘリコバクターピロリ抗体検査)
ピロリ菌に対する抗体が血液の中にどのくらい含まれているかを調べます。
血液検査も尿素呼気試験と同じく、検査の負担が少なく検査精度が高いことからよく利用されています(感度88-100%、特異度50-100%)。
②尿素呼気試験
尿素呼気法は、 Urea Breath Test といって、ピロリ菌の持つ ウレアーゼ活性 を利用した検査ということになります。
感度97.7~100%、特異度97.9~100%と、ともに高い検査です。また、患者さんへの侵襲がないことも大きな特徴です。
精度の点からも、患者負担の点からも大変優れた検査です
③便中抗原検査
検便のように便を採取し、便の中にあるピロリ菌抗原の量を測定することでピロリ菌がいるかどうか判定できます。
便中抗原検査も検査精度が高く、除菌判定にも用いることができます(感度96-100%、特異度97-100%)
④迅速ウレアーゼテスト
内視鏡で生検した胃粘膜組織を試薬に入れ、試薬の色の変化で判定を行います。
内視鏡検査後20分~2時間で迅速に判定が行えること、検査精度が高いことから内視鏡検査と同時に行われることが多い検査です(感度91-98%、特異度91-100%)。
当院では上記①~④いずれも可能ですが、一般的には感染の有無についてはヘリコバクターピロリ抗体検査(血液検査)を用い
除菌できたかどうかの判定に尿素呼気試験を行うことが多いです。